皆さん、こんにちは。神戸阪急店店長の笹岡です。
今日は、以前にインスタグラムでも投稿したブレンドについてお話ししようと思います。
ムジカティーのインスタグラムはこちら
ムジカティーは元々音楽喫茶から始まり、大阪万博の翌年に紅茶の輸入の自由化が始まりました。
それに伴いムジカティー二代目の堀江 敏樹(通称T-san)が紅茶専門店に切り替えました。
今回はそんなT-sanから教わったブレンドのお話です。
「なぁ笹岡君、品質の良い茶葉と悪い茶葉を混ぜた場合、その茶葉の品質は良くなると思う?
悪くなると思う?それとも中間になると思う?」
「うーん、どうなんやろ?良くはならないと思うんですけど、中間ですか?」
「正解は悪くなるんや。」
続けてT-sanは僕にこう言いました。
「えぇか、覚えときや。紅茶も人間と一緒でなネガティブの方に引っ張られやすいんや。
品質の悪い茶葉は、品質の良い茶葉に合わせることが出来へんねん。せやから、品質の良い茶葉が悪い茶葉に合わせてまうんや。せやから、結果的に悪くなってしまうねんな。」
「ブレンドをする時はな、茶葉の形状を合わせるのは当たり前のことやけど品質も同等のものを使わなアカンで。大切なことやから覚えとくんやで。」
これが僕がムジカティーに勤めてブレンドを任された時に、T-sanから一番最初に教わったことです。
紅茶といえばシングルエステート(茶園もの)や、ダージリン、アッサムなどの単一産地で楽しむのが至高と思われている方もいるとは思います。
実際、僕自身もムジカティーに勤めるまではブレンドティーよりもシーズンティーが好きでした。
勿論、シーズンティーのその年の味と香りを楽しむことが出来るということは凄く魅力的なことです。
ただ、ブレンドにはブレンドの良さが、奥深さがあるのです。
ブレンドとは単に混ぜたら良いというものではありません。
葉の形状、品質、味と香りのバランス、水色を合わせるためにいくつものサンプルを作り、テイスティングをし、何度も何度も試行錯誤を繰り返しようやく製品となるのです。
ブレンドティーというのはまさに各紅茶メーカーの汗と涙と努力の結晶です。
どのブレンドにも物語があります。生まれてきた理由があります。
ムジカティーで一番人気であるブレンドティーの堂島ブレックファストをはじめとする、
ラクジュアリーセイロン、モーニングブリーズ、芦屋プラウド、アフタヌーンブレンドなどブレンドティーの数々をご愛飲してくださる皆様には本当に感謝しております。
いつもありがとうございます。
そして、まだブレンドティーをお試しされていない方は是非一度ご賞味くださいませ。
デイリーに楽しむのであればブレンドティーがオススメですよ。
あなたの日常紅茶を是非見つけてくださいね。
それでは、皆さんまた明日お会いしましょう!
神戸阪急店 店長 笹岡