皆さん、こんにちは。神戸阪急店 店長の笹岡です。
今日は以前、インスタグラムで投稿したムジカティーが紅茶を選ぶ時に大切にしていることをお話ししようと思います。
ムジカティーのインスタグラムはこちら
よく茶葉の形状や等級のことで、
「茶葉が細かいのは良くないんでしょう?」
「ダージリンはDJ1が最高級なんでしょう?」
「FTGFOP1のものはありますか?」
などなどお問い合わせをいただくことがございます。
紅茶の等級(グレード)というこの言葉は本当に厄介で、とても紛らわしいのですが、これは葉の形状を表している言葉なだけであって品質がどうのこうのの話ではないのです。
またこの等級というのは茶園がつけているだけであって、「これどう見てもBOPやん。」と思うものであっても茶園が「いや、これはうちではFOPです。」と言えばFOPなのです。
あくまでその茶園の基準なだけであって。
そして、葉が大きいから良い、細かいから悪いということではありません。
ただの見てくれだけの話です。
本当に大切なのは葉の大きさや見た目ではありません。
さて、ここで僕がT-sanから教わった紅茶をテイスティングする際の評価の仕方についての言葉が以下の通りです。
「見てくれ10点、茶殻10点、水色30点、残りの50点は味と香り。これで100点や。」
「どれだけ見た目が良くても中身(味と香り)がアカンかったら選ばんし、見てくれも中身もアカンもんは勿論選ばん。でも、見た目が多少アカンくても美味しかったら選ぶ。」
「人間もそうや。外見も多少は大事かもしらんけどそれ以上に中身はもっと大事やろ?」
「笹岡君、何でもな大事なんは中身やで中身。葉の形状が綺麗やったとしても、実際口に含まな分からへん。ちゃんと味と香りに集中してテイスティングしなさいよ。見た目に惑わされたらアカンで。」
これがムジカティーの基準です。
だからこそ、ムジカティーは味と香りに自信があるのです。
そしてフレーバーティーについてもアールグレイ、ジャスミン、ローズコングー、ライチ、ラプサンスーチョンと歴史のあるものしか取り扱っていないのもそれらが理由です。
紅茶はそのままで十分美味しいと考えているからです。
気分を変えたい時は砂糖やミルクを入れる。たったそれだけでも色んな表情を見せてくれるのが紅茶の魅力的なところだと思っております。
今やいろんなところで情報が飛び交う世の中です。
それが正しいことなのか間違っていることなのか判断するのも難しいことも多いですが、上っ面に惑わされてはいけないと思いつつも振り回されながら見えて気づいていくこともありますよね。
色んな紅茶に出会って、知って、皆さんにとって素敵な茶縁に巡り合うことを願っています。
そして、その中にムジカティーもあればなお嬉しいです。
それでは、最後に最近の僕のオススメ紅茶(茶葉の形状別)を紹介して終わりたいと思います。
それでは、皆さんまた明日お会いしましょう!
神戸阪急店 店長 笹岡