皆さんこんにちは。神戸阪急店店長の笹岡です。
昨日は大阪弁天町にあるTea Room Leaf(ティールーム リーフ)さんへ行ってまいりました。
リーフさんといえば『ムジカティーが飲めるお店・買えるお店』の第一回目に紹介させていただきましたお店です。
僕にとってもリーフさんは特別なお店で、茶葉が入ったポットティーの美味しさや魅力、そしてミルクティーの美味しさを知るきっかけになったお店です。また、ムジカティーの歴史や1970年代の紅茶メーカーのお話などを教えてくださる僕にとって師のような存在です。
奥さんの紅茶ミニカーやコレクターティーポットのお話や、ご主人のムジカティーの歴史や古き良き時代の紅茶談義やお二人がイギリスに行った時のお話など、いつ聞いても楽しく、時間を忘れてついつい長居してしまいます。
今日はそんなリーフさんから聞いたお話を少しここで皆さんに共有できればなと思い投稿しています。
ムジカティーのティーメジャースプーンがどうしてあんなにも柄が長いかご存知ですか?
ティーキャディーの底の方までしっかりと茶葉を掬えるように。
ムジカティーのファミリーサイズのポットをかき混ぜるため。
僕が聞いていたのはこの二つなのですが、ティーキャディーの底までと言ってもムジカティーの缶に対して柄が長いように感じていたし、ポットの中身を混ぜるだけでそんなに長い柄のものが必要なんだろうかと疑問に感じていました。
何故なら紅茶メーカーが用意しているティーメジャースプーンは、ほとんどの物がそれぞれのメーカーが出しているキャディー缶のサイズに合わせて作られているものが多いからです。
実はムジカティーのティーメジャースプーンにはイギリスのメーカーであるジャクソンティーが深く関わっているのです。
その昔、まだムジカティーが自社ブランドの商品を持っていなかったころの話です。
ジャクソン社が初めて日本で販売する際にムジカティー二代目の堀江敏樹に日本で販売をするにあたって商品パッケージデザインなど相談に来られていたそうです。
日本で販売されていた一番最初のジャクソン社のパッケージは、実は堀江敏樹考案であったり、またムジカティーの今でも販売しているティーキャディーの形もジャクソン社から型を譲っていただき作ったものなのです。
こうやって見ると同じですよね。
ジャクソン社がティーメジャーを作る際、その当時販売していた商品がとても背の高い缶入りのものでした。堀江は柄が短いと茶葉を最後まで掬えないと言い、その缶に合わせてティーメジャーを作りました。なので背を合わせるとピッタリなんですよね!
ジャクソン社の背の高い缶が気になる方は、是非ムジカ芦屋本店、またはティールームリーフさんへ足をお運びください。ご覧いただけます。
僕の知る堀江敏樹という人は紅茶に対して真っすぐで、美味しい紅茶を知ってほしい、飲んでほしい、そんな思いだけで生きている人なんですが、自分がやってきた功績などは語らない人です。
僕自身敏樹さんから紅茶のお話は沢山聞いてきましたが、ムジカがどうだ、自分がどうだなんてことは一度も聞いたことがありません。いつだって敏樹さんの周りにいた人たちから聞いたお話ばかりです。
家族であったり、当時の仕事仲間であったり、お客様からだったり。
敏樹さんがしてきたことを全て真似をすることはきっと誰にもできない。唯一出来るとすれば息子の勇真さんだけだと思っています。「父親の真似しているだけだ。」と中には言ってくる人もいるかもしれませんが、その真似をすることがどれだけ大変で情熱を注がなければいけないことか僕は知っています。
もし「父親の真似をしているだけで大したことない」なんて言う人がいるのなら、僕はこう言ってやります。「やれるもんならやってみろ」と。こんなことを真剣に言ってしまうくらい僕も紅茶馬鹿なのです。僕は敏樹さんも勇真さんも本当に尊敬しているのです。
僕は本当に有難い環境で紅茶と向き合わせていただいているなと実感する日々です。
ムジカという会社に勤め、沢山の尊敬できる人たちに出会い、紅茶と向き合え、素敵なお客様たちに恵まれ感謝する日々です。ありがとうございます。
僕は真似は出来ないけれど意思を受け継ぐことは出来るので、これからも皆さんに紅茶の素晴らしさと、ムジカティーの思いを伝えていける人間でありたいなと思います。
それでは、本日はこの辺で。
今後この店長ブログは週一投稿とさせていただきます。
毎日投稿しちゃうと大事なお知らせがすごい速さで流れてしまいますので。
NEWS以外の別ページでも作れたらいいんですけどねぇ。
その辺のことはおいおい考えていきます。
では、また来週お会いしましょう!
神戸阪急店店長 笹岡