【神戸阪急店 店長】牛乳嫌いな僕が楽しむ美味しいミルクティー

皆さんこんにちは。神戸阪急店店長の笹岡です。
毎朝、朝食時にミルクティーを楽しんでいる僕ですが実は牛乳そのものは大の苦手です。

苦手な要因としてはあの独特な香り。そして昔の苦い思い出も相まって苦手なのです。
思い出の方はもう自業自得なのですが。

本当に子供のころの話なんですが、昔おばあちゃんの家に遊びに行ったときに、おばあちゃんが最後の方のうんと濃くなったお茶をカップに注いでそこにお水を足して僕に渡してくれたんですね。

水を足しているから量も増え、しかも味も薄くなくいつもの美味しいお茶。

小さな子供の僕はそれが魔法だと思ったんです。ばあちゃんスゲー!って。
あんなに少なかったお茶が増えてしかも美味しい。ばあちゃん魔法使いやったんや!って本気で思っていた5歳児の僕。

ある時、僕は冷蔵庫から牛乳を取り出しカップへ注ぎました。
そうすると牛乳がちょっとしか残っていなかったんです。
カップいっぱいに飲みたかった牛乳がちょっとしか残っていない。

そう、もう皆さんお察しの通り僕はこう思いつくわけです。

「そうだ!ばあちゃんの魔法を使おう!」
そしたら、たらふく大好きな牛乳が飲める!なんて名案なんだ!
と魔法使いの孫の僕は飛び跳ねて喜びました。

カップの底1cmくらいしか入っていない牛乳。
なみなみと注がれていく水。
綺麗な乳白色。

とんでもない不味さに思わず涙する5歳の僕。
魔法使いにはなれないと現実をつきつけられた瞬間でした。

この瞬間から牛乳が大の苦手になり(全て自分のせい)、大人になった今でも牛乳そのものだけを飲むことは出来ません。あの頃に戻れるなら全力で止めるでしょう。

さてさて、そんな僕ですが乳製品は一日一回は摂取しておきたい。
という思いでミルクティーを飲み始めたのが始まりです。

牛乳そのものは苦手ですが、何かと混ざったりヨーグルトなど別のものになれば平気なので気軽に摂取できるミルクティーは僕の健康維持に大変役立っているわけです。

「美味しいミルクティーを作るコツってありますか?」とこの時期よく聞かれるのですが、牛乳嫌いの僕が思う美味しいミルクティーのコツは牛乳を温めないことです。

牛乳のあの独特の香りというのは乳脂肪分が熱で焦げ付いた時に出てくる香りなので、熱が加われば加わるほど香りが強くなるんですね。なので低温殺菌牛乳はあの独特の香りがそんなに強くないので、よく専門店や紅茶教室などで推奨されていたりします。

ムジカティーは特にこの牛乳じゃないとダメ!みたいなのはないので自由で良いのですが、牛乳を温めてしまうと紅茶の香りよりも牛乳の香りが勝ってしまいがちなので、温めずそのまま使用することをオススメしています。

量はお好みで良いと思いますが、僕個人の基準でいくとファンデーションくらいの色がオススメです。
白過ぎず濃い過ぎずな肌色くらいが紅茶の香りも楽しめ、ミルクティーのまろやかさも楽しめて良いです。

あとは、ある程度渋みをしっかりと感じられる紅茶でないと牛乳に負けてしまうので、味も水色もしっかりと出る紅茶がオススメです。王道はやっぱりアッサムですよね。オレンジペコタイプも良いですが、濃厚なミルクティーを楽しみたいのであればアッサムCTCがオススメです。

因みに僕がこの冬にハマったのはサバラガムワで作るシチュードティー。

ポットティーだと麦芽糖や穀物系の甘い香りがするのですが、手鍋でしっかりと煮出すと黒糖や少しカフェオレにも似た味とお香りがしてアッサムとはまた違った魅力にハマりました。

ミルクをたっぷりとまではいかんくても、サラッと軽めのミルクティーを楽しみたい方は堂島ブレックファストスターオブベンガルなどがオススメですよ。

これからミルクティーの美味しい季節です。是非、お試しくださいね。
それでは、またお会いしましょう。

神戸阪急店店長 笹岡