【神戸阪急店店長】キーマンと蘭の香り

皆さんこんにちは。神戸阪急店店長の笹岡です。

今日はキーマンとその香りについて面白い話というか、どうしてキーマンの香りが蘭の花の香りと表現されているのかが自分の中で腑に落ちたので情報を共有しようと思います。

そもそも調べようと思ったきっかけは社長から「蘭って香りせんくない?」の一言。
「キーマンの特徴を説明する時にうちもそうだけど蘭の香りって表現しているところが多いけど、それって違和感があるんよなぁ。」と。

「蘭の香りで調べても基本的に香りはないって書いてあるねん。」と。

なるほど。確かに。

じゃあ、この説明はおかしいからやめましょう!っていうのも僕にはちょっと違和感がある。

というのも、中国紅茶の資料にも書かれており、現地の言葉で【似蜜糖香、薀蔵有蘭花香(蜜に似た甘い香りがあり、内に蘭花の香りを潜ませる)】とキーマンの特徴を十字で表す言葉があるくらいなのに意味なく蘭の香りと表現するのかな?と僕は思ったわけであります。

このままにしておくのも自分の中で気持ち悪いので調べることに。

確かに日本の蘭は香りがあまりないものが多いよう。

いやいや、でも、だけども、だがしかし、but、けど、けれども、yet

そもそもですよ?日本の蘭と中国の蘭って同じなの?

同じ植物でも外来種って香りも見た目も違ったりするし、中国の蘭も日本と同じように香りがしないとは限らなくない?って話ですよ。だって紅茶もそうじゃない。
同じ茶樹でも土地が違えば味も香りも違うわけですし、それってほかの植物でもそうなんじゃないの?って。

ということで、続いて僕は中国の蘭について調べ出したわけです。

そうしたら、中国春蘭という蘭にたどり着き、このような説明をみつけました。

「二千五百年前に孔子が「この世には尊い香りが三つある。香木、麝香鹿(じゃこうじか)、そして最後の一つは蘭の香り。」と言ったそうです。ここでいう蘭の香りとは中国春蘭のことです。中国春蘭の花色は翡翠色が多く、花色は少ないですが、その芳香は東洋蘭の中でも随一で人を引き付けてやみません。」とありました。

中国春蘭は甘さの中にも爽やかで気品のある香りと表現されていることが多く、キーマンの特徴を表している十字とリンクするなと思いました。恐らくですが、キーマンの特徴を表しているこの蘭というのは日本の胡蝶蘭ではなく、中国春蘭のことをさしているのでしょうね。

孔子がもしキーマンを飲んでいたら、遠くから香る蘭の香りと共にこの紅茶を楽しんでいたかもしれないな。と妄想を膨らまし、中国春蘭をポチり、改めてキーマンを楽しむ僕なのでした。

只今、キーマンはオンラインショップでは売り切れておりますが神戸阪急店の方では、100g缶入り商品のみ在庫がございます。お求めの方は店頭、もしくはリモオーダーをご利用ください。
リモオーダーにつきましては下記の記事に記載しております。


それでは、今日はこの辺で。また来週お会いしましょう!

神戸阪急店店長 笹岡