【神戸阪急店店長】英国一人旅 ⑰

ロードとティータイムを楽しんでいると外から車が止まる音が聞こえてきました。

外に出てみると笑顔が素敵なお婆ちゃんと大柄で優しい笑顔のお爺ちゃんが車から降りて来るや否や、
「あらあら、まぁまぁ!」「ツアーの方?遅れてごめんなさいねぇ!」「場所間違えちゃって。」
「もう、ほんとビックリしちゃった!」「着いたらここじゃないって言われるんだもの~!」とお婆ちゃんの弾丸トークがペラペラペラペラ~!と止まらない。

隣のお爺ちゃんはそんなお婆ちゃんを見てニコニコ。

僕がお婆ちゃんパワーに呆気にとられているとロードが「僕はロード。このツアーガイドだよ。」「そして彼はルキ。日本からやってきたんだ。」「今日はこのメンバーで回るからね。宜しくね。」と紹介してくれ、ツアーが始まりました。

トレゴスナンのリバーガーデンツアーは、ヨーロッパ最大のティーガーデンを巡るのですが、茶園までの道中は珍しい植物を見ることが出来るジャングルガーデンを見学することが出来ます。
ジャングルガーデンというだけあって草木が生い茂っていて、鳥のさえずりや、緑の香り、心地の良い風を浴びながら山道を歩き進んでいきます。


僕が参加した6月は緑が多く花はほとんど咲いていなかったのですが、「春と秋はそれはそれは色鮮やかでとても美しいんだよ。」「僕は秋の景色が好きなんだ。」少し寒いけどねとロードが言います。


今回、一緒に参加しているご夫婦は英国のデボン州からやってきたとのこと。
紅茶が大好きで、色んな茶園やティールームに行っているんだとか。

「毎日、紅茶を飲んでいるの!毎日よ!毎日!」
「生まれてからずっと飲んでるの!アッハッハッハ!」

と常にご機嫌なお婆ちゃん。

「うちの妻の血液は紅茶で出来ているんだよ。」
「そう!紅茶がなかったら生きていけないわ!」
「おや、川が見えてきたね。」
「ホント!あら!凄い綺麗ね!ほら、ルキもこっちに来て!船が見えるわよ!」


「さぁ、もう少しでティーガーデンに到着するよ。」ロードの声で足早になる僕たち。

ヨーロッパ最大のティーガーデンはもう目前です!

つづく