【神戸阪急店店長】英国一人旅 ⑳

トレゴスナンリバーガーデンツアーを終え、スーツケースを引き取りそのままトゥルーロ駅まで行き英国最西南端にあるペンザンスへと向かいました。

海の香りとカモメの鳴き声が近づき到着したペンザンス。
終着駅でもあるためぞろぞろと人が降りていき、僕と同じようにスーツケースを持った人たちが多かったです。

ところで皆さん、世界で初めて鉄道が誕生した国ってどこかご存知ですか?
実は英国なんです。

僕は鉄道についてはからっきしなのですが、この旅で何か初めての体験をしてみたいなと考えていた時にロンドンのパディントン駅とコーンウォールのペンザンス駅を約8時間かけて結ぶ寝台列車があることを知りました。

寝台列車で一泊って楽しそう!

トゥルーロからでも寝台列車に乗車することは可能なのですが、どうせなら始発駅、それも英国最南西端のペンザンスから乗車ってなんといいますかロマンを感じたんですよね。ミーハーなだけなんですけどね。笑

というわけでこの寝台列車ナイト・リビエラ・スリーパー(Night Riviera Sleeper)を利用するため、列車乗り放題のブリットレイルパスを購入し列車移動の旅にしたのです。

とはいえ、乗車時間まで4時間ほどあるのでペンザンスの街を散策しよう!
…スーツケース持ったまま歩き続けるのは疲れるからどこかに預けよう。

スマホで調べてみると英国は日本みたいにコインロッカー的なものはなく、ホテルやB&Bなどの宿泊施設で荷物だけを一日何円や何時間何円と預かってくれるサービスが多いみたいです。駅前にあるビジネスホテルで預かってもらえるか問い合わせたところ、ネットで会員登録をしてネット経由で事前予約をしなければならなくて「え、面倒くさい。」ということで却下。

他に近くでないかなぁと調べていると、パブとホテルが一緒になっているところが近くにありそこで荷物を預かってもらえるということでさっそく向かいます。

訪れたのはTHE LONGBOAT INN(ザ ロングボート イン)。
家族経営のゲストハウスでパブと併設されています。
中に入るとブロンドヘアーでグルングルンのパーマ、青いアイシャドウに真っ赤な口紅が印象的な女性が出迎えてくれました。

「ハァイ、宿泊?」
「荷物を預かってほしいんだけど。」
「いくつ?一つ5ポンドかかるけど大丈夫?」
「大丈夫!荷物はこのスーツケースとこの手荷物(お土産が入った紙袋)を預けたいから2つ分でお願い。」
「いや、ちょ、何言ってんの?笑」
「え?」
「紙袋分まで代金もらうわけないじゃない。スーツケース分だけで結構よ。」
「いいの?」
「当り前よ。勿体ないじゃない。ほら、スーツケースと手荷物預かるから貸して!」
「ありがとう!」

そんなこんなで、無事荷物を預けてペンザンスの街をいざ散策。

つづく