【神戸阪急店店長】英国一人旅 ㉒

21時45分にペンザンスを発ち約8時間かけてロンドンのパディントン駅へと向かいます。

乗車券を見せて寝台列車ナイト・リビエラの中へいざ!

乗務員さんにチケットを見せていよいよ部屋に案内されるのかと胸を躍らせていると、案内された場所は普通の乗車席(普通と言っても一等席なので乗車席の中では良い席なのですが)。

え?と思い改めて自分のチケットをまじまじと見てみると、部屋番号らしきものの記載が一切ないことに気が付き嫌な予感。

いやいやいや、普通に座席に座って寝るためにこの列車を予約したんじゃない!
個室!寝台ベッドで寝るために予約したんだからここで諦めたらアカン!!

僕は座席から車内にあるラウンジへと向かい、バーカウンターにいる大柄だけど人当たりのよさそうな男性にグーグル翻訳を片手に声をかけました。

「あの、すみません。質問してもいいですか?」
「どうされましたか?」
「実は僕、個室を予約していたはずなんですが。このチケットとブリットレイルパスで個室の予約とれていませんか?」
「少々お待ちください…あ、これ乗車チケットしかとれていないですね。」
「え?!」
「まだ空室のご用意がございますので、今ここでアップグレードされますか?」
「追加料金をお支払いするということですよね?おいくらですか?」
「60ポンド(約12,000円)です。」
「します!個室の予約お願いします!」
「かしこまりました。」

よ、良かったぁ。なんとか無事個室で休むことが出来るとホッとしていたら女性の乗務員さんが「それじゃあ、案内しますね。」とやってきました。

カウンターの男性に「ありがとうございました。」とペコリとお辞儀をし、「さ、行きますよ。真っすぐ進んでくださいね。」と何故か僕が先頭で彼女は僕の後ろで「はい、もっともっと真っすぐよ!進んで、進んで!」と10回以上は「Go straight!」と言っていた気がします。

通路はとんでもなく狭く、人ひとり分が通れる幅しかなく、車内はエアコンなどもないのでもわっとしたなんとも生ぬるい感じ。狭いからか圧迫感もあり、進んでも進んでもたどり着かず「いったいどんなけ進むんや」と思っていると「はい、ここよ。」と。

部屋に到着するなり彼女がペラペラペラペラ~!と何かを早口で説明し始めたので慌てて止める僕。
「ちょ、ちょっと待って!僕、そんなに英語が上手くないからゆっくり言ってくれない?」
「オッケーよ。この部屋の登録をするからあなたの名前をまず教えて。」
「僕の名前はルキだよ。」
「ルキね。LU…」
「いや、スペルはRから」
「Luckyでどう?素敵じゃない?あなたの名前ラッキーで登録しておくわね!」
「ラッキー!良いね!じゃあ、それで!」
「朝食は何時に持ってきましょうか?6時半には電車から降りてもらわないといけないんだけど。」
「あー、じゃあ6時でお願い。因みに朝食って何が出るの?」
「ソーセージバーガーよ。飲み物は紅茶とコーヒーどっちがいい?」
「勿論、紅茶で。ミルクも付けてほしい。」
「Lovely!じゃあ、6時にまた来るわね。おやすみなさい。良い夢を。」

そんなこんなで、なんとか個室でゆっくり休めることに。
安堵感とともにドッと疲れがやってきて、ラウンジでお酒飲むぞー!とか、寝台列車内散策するぞー!とか思っていたけど気が付いたらベッドに横たわっていました。

寝台列車の個室の様子は神戸阪急店店長のインスタグラムに投稿していますので、良かったらご覧くださいね。リンクはコチラ→https://www.instagram.com/p/C8Vi2G7K5zN/

つづく