皆さんこんにちは。神戸阪急店店長の笹岡です。
1月17日、阪神淡路大震災から30年が経ちました。
当時の僕は小学二年生、まだ7歳でしたが今でも当時のことを鮮明に覚えています。
空の色も、遠くの方から聞こえてくるサイレンの音も、割れた地面も、いつも行っていた商店街の崩れた姿も、母が僕と弟を懸命に呼ぶ声も。
自衛隊からチョコレートが配られた日。
県外から寄付として届いた知らない誰かの名前が刻まられた鉛筆をもらった日。
母と弟と3人でバケツに水を汲んで運んだこと、炊き出しに並びに行ったこと。
母が近くの公園でおでんの屋台を開いて、食べ物に困っている人たちに配っていたあの日。
そんな母を見ていちゃもんをつけにきたオジサンと大喧嘩した日のこと。
母の友人が大阪からおにぎりを届けに来てくれたこと。
何もかもよく覚えています。
本当、昨日のことのように覚えています。
『30年』キリの良い数字になると大抵のことは『節目』と表しますが、被災者や遺族にとっては決して節目ではないんですよね。そんなことをラジオを聴きながら思いました。
「いつも」「いつまでも」それがあるのかは分からない。
「いま」はここにある。
「いま」の積み重ねが「いつも」になっている。
「いつまでも」という願いになっている。
その大切なもののために「いま」できることは何か考えよう。
と僕の友人が語っていました。
人は一人では生きてはいなくて、誰もがかけがえのない一人なのだと。
誰もが旅人のようなもので、明日どうなるのか分からない。
その貴重な時間(いのち)の中で出会えたことに感謝。
僕の友達、良いこと言うでしょ?
30年の年月が経ち、神戸はここまで復興しました。
もっと神戸に元気になってほしい。もっともっと盛り上がってほしい。
そんな思いは当然のようにありますが、あの日から今日までこられたのは日本全国、世界中の皆さんの支援のおかげです。そして、あの時7歳だった僕が今も元気に過ごすことが出来ているのも周りの皆さんのおかげなのです。あなたも僕にとってかけがいのない人の一人なのです。
そんな日々に感謝して、今日も美味しい紅茶をご用意して皆さんのお越しをお待ちしております。