
皆さんこんにちは。神戸阪急店店長の笹岡です。
ピーククオリティーヌワラエリヤが入荷し、ファーストフラッシュダージリン、そして国産紅茶の杵築紅茶、ねじめ紅茶が入荷いたしました。
昨年は紅茶にとって、本当に厳しい一年だっただけに今年のシーズンティーがこんな情勢の中でも無事届き、皆様に紹介できることを嬉しく思います。
杵築紅茶が届くたびに思い出すことがあります。
まだ、僕が芦屋本店に店長として勤めていた頃、あるお客様から杵築紅茶の茶葉を見て「見た目が悪い。こんな茎が入っているのなんて考えられない。」と言われたことがあり、「いや、でも美味しいですよ。」とまだ人間性が若かった僕が少しムッとしながら反論していたら、たまたまその場にいたムジカティー二代目のT-Sanが「ははは」と笑いながら僕らのお元にやってきました。
そして、僕の目を見て「笹岡君、紅茶の選ぶ基準って分かるか?一番大事なんはどこや?」
「えっと、味と香りです。」
「そうや。じゃあ、その次は?」
「水色ですか?」
「そうや。」
「僕らが選ぶ時の評価基準は、見てくれ10点、茶殻10点、水色30点、味と香り50点や。」
「どれだけ見た目が良かろうと中身がアカンかったら僕らは選ばへん。」
「逆に見た目が多少悪かろうと中身が良かったらそれを選ぶ。」
「勿論、中身も外見もアカンもんは論外やけどな(笑)」
そうやって、僕に話した後お客様の方を向いて、
「この茎やって言われてるのも、紅茶業界ではストーキーって言われていてこれも意味があるんですわ。」
「一見、ゴミのようにも見えますけど、この茎があるのとないのとで味の印象が変わるんです。」
「この茎があるから香ばしさや、味の深みが増すんです。」
「これが全くないとなると少し物足りなさを感じたりね。」
そのお客様は少し気まずそうに「いやぁ、でも、やっぱり見た目にはこだわりたいです。」というと、
「それはそれでかまわへんのです。嗜好品やしね。」と一言置いた後
「でも、一回この紅茶飲んでみてください。良い紅茶ですから。」と言いその方に紅茶を一杯お出ししました。
「あ、美味しい。私が飲んでるべにふうきとはまた違う。」と驚いていました。
ふふふと満足そうな顔をしたT-sanはそのあと僕に、
「笹岡君、何でもな大事なんは中身やで中身。葉の形状が綺麗やったとしても、実際口に含まな分からへん。ちゃんと味と香りに集中してテイスティングしなさいよ。見た目に惑わされたらアカンで。」
「それと、そういうことをちゃんとお客さんに教えてあげなアカンよ。」と。
T-sanに教えていただいたことで大切にしていることの内の一つがこちらです。
杵築紅茶を見るたびに思い出す僕の大切にしているT-sanとの思い出の一つです。
そんな僕ですが、来月から週1回芦屋本店に勤務します。
6月2日(火)、9日(火)、16日(火)、25日(木)は午後から芦屋本店に勤務していますので、また芦屋店舗でも皆さんにお会いできることを楽しみにしております。
それ以外は変わらず神戸阪急に立っておりますのでよろしくお願いいたします。
では、またお会いしましょう
