
皆さんこんにちは。
神戸阪急店店長の笹岡です。
紅茶業界に携わるようになって10年以上が経ち、今も昔も変わらず「美味しい紅茶の入れ方を教えてほしい。」というお問い合わせを一日一回はいただいています。こうやって紅茶の入れ方や、紅茶について質問を頂けることはとても嬉しくて、ついつい紅茶談義に花が咲き長話になってしまうのは紅茶屋あるあるだと思います。
美味しい紅茶の入れ方について、僕がいつも伝えているポイントは以下の5つです。
・良質な茶葉を使うこと。
・ティーポット、ティーカップはあらかじめ温めておくこと。
・茶葉の量を正確に量ること。
・汲みたての水をしっかり沸騰させて使うこと。
・しっかりと蒸らすこと。
この5つのポイントを『ゴールデンルール』と呼ばれており、美味しい紅茶の入れ方の基本となる入れ方になります。各メーカーのカタログやパッケージの背面などにこのゴールデンルールが記載されていることが多く、また紅茶関連の書籍であったり「美味しい紅茶の入れ方」をインターネットで検索するとこのゴールデンルールが出てきます。
英国では1930年代からこのゴールデンルールというものが存在していて、時代や団体によってはゴールデンルールと言っても5つの項目を挙げているところもあれば、6つ、または11項目挙げているところもあったりするのですが、その中で何度も繰り返し登場するのが、
良い茶葉、汲みたての水、ポットを温める、適量の茶葉、沸騰した湯、適切な抽出時間です。
で、僕ら茶商も美味しい入れ方を聞かれた際にはこのポイントをお伝えしているわけですが、でも本当に大事なポイントってココじゃないんじゃないかなと最近思います。
このルールの通りに入れました。
でも、自分が思うような味や香りにならなかった。
これが美味しいていうこと?
紅茶の美味しいって何?
そう思う人が多いのではないかなと。
そうなんです。そうなんですよ。
「美味しい。」って人によって違うんですよ。
今から僕が言うことは一見丸投げのようにとられてしまうかもしれませんが、ここがホンマに大切なことだと思うのでお伝えしますね。
自分の好きは自分で見つけるです。
こんなこと言うと「えらい乱暴やな。」って思われるかもしれないし、攻撃的に思わせてしまったらホンマにゴメン!って感じなんですけど、でも、これホンマに大事やと思うんです。
基本となる入れ方やポイントは存在していますが、その人の好みはその人にしか分からないものなんですよね。渋い紅茶が好きな人、優しい味の紅茶が好きな人、フレーバーを楽しみたい人、人の好みも十人十色、なら楽しみ方も十人十色。自分の好きが自分にとっての正解なんですよね。
ゴールデンルールの通りに入れて、物足りなければ茶葉の量を増やしたり、蒸らし時間を延ばしたり。
逆に濃すぎるようであれば差し湯で調整したり、ミルクティーにして楽しんでみたり。
次に入れる時は茶葉の量を減らしてみたり、増やしてみたり。蒸らし時間を2分にしたり、6分にしてみたり。適性の量、適切な時間ってそういうことなんだと思います。
天気だったり、その時々の体調であったり、年齢と共に味覚嗅覚が変わったり、好みの味や香りが変わったりもするじゃないですか?
だから、紅茶っていうのは飲み手が自ら向き合っていかないといけない飲みものなんですが、こういうと「難しい。」「紅茶ってハードルが高い。」って言われちゃったり、思われちゃったり。
でも、考えてみてほしい。お家で入れる番茶や日本茶とかで不味いって思ったことありますか?日常で飲んでいるお茶で美味しくないって思ったことあんまりないでしょ?それって、自分の好みの味が分かってて、大体これくらいの茶葉の量で、蒸らし時間もこんくらいってなんとなく感覚で覚えてるからですよね?料理の味付けとかもそうじゃないですか?
紅茶もそうなんです。
だからもっと気軽な気持ちで紅茶を繰り返し繰り返し楽しんでもらいたい。
そして、あなた自身の好きな味、香りを見つけて楽しんでもらいたいし、仮にあなたの好きな味を否定する人がいたとしても傷つかないでほしい。あなたの好きはあなただけのものだから、その好きを大切にしてほしいなと思います。勿論、傷つけてくる人がいないに越したことはないけど。
そんなことを考えながら、久しぶりに手に取った【紅茶の本】
やっぱりこの本、面白い。
紅茶のことで悩んだり、考え事をした時にこの本を手に取るといつも大切なこととか、僕自身が大切にしたいなって思うことを教えてくれるんですよね。
僕のバイブルです。
T-sanと紅茶談義したいなぁ。
あんまり、まとまりないですが今日はこの辺で。
また次回お会いしましょう。
