【神戸阪急店店長】英国一人旅 ㉑

荷物を預けた僕はペンザンスの街を散策することに。

ペンザンスはコーンウォール地方の中で最西南に位置し、イギリスのモン・サン・ミシェルと呼ばれるセント・マイケルズ・マウントランズ・エンドミナックシアターなど観光名所も多くあるのですが、ペンザンスに到着した時間が時間だったもので今回は観光名所には足を運ばず、街をぶらりとしてきました。

ペンザンスはギルバート・アンド・サリバンによるコミックオペラ『ペンザンスの海賊』に出てくる海賊の本拠地ということもあり、街には海賊をモチーフにした雑貨屋や海賊のコスプレをした観光客もいました。

港にはボートがいっぱい!

ぶらりと目的もなくただただ歩いていると、どこからともなく魚の揚がる匂いが。
港町だからきっと漁業も盛んだろうし、ここで食べるフィッシュ&チップスはきっと最高だろうなぁ!と思いながら街をぶらぶらと歩いていました。

夕方5時までしか営業していないお店が多いのか、アンティークショップや本屋、雑貨やさんなどは軒並み閉店しており、空いているのはターキッシュヘアスタイルと書かれたバーバーショップかパブのみ。

以前スリランカで髪をカットしに行った僕は、この英国旅でカットするのもアリだなぁと一瞬考えたものの英国に来てターキッシュヘアにするのもなぁとボツ。

街を散策したり、海辺で風にあたりながら遠くの方に見える英国のモンサンミッシェルを眺め、体も冷えてきたし、お腹も空いてきたので荷物を預けているパブへ戻り夕食をとることに。

「ただいま!荷物を引き取る前にご飯食べて行っていい?」
「もちろんよ。好きな席へどうぞ。」

パブに来たらやっぱりビールを飲まなきゃね!

というわけで、コーニッシュペールエールとフィッシュバーガーを注文。
ここのパブはフィッシュ&チップスはなくその代わりにこのフィッシュバーガーなんだそう。
バーガーの上にオニオンリング。斬新。

魚は白身魚で身はふわっふわ、外はカリサク。お!おいし…ん?なんか、あれ?
…ちょっと生臭い。モルトビネガーかけ、タルタルを付けて食べるものの、やっぱりちょっと生臭い。

こう思うとやっぱり日本って凄いなぁと改めて感じます。

僕は芦屋にあるクラッパムインというガストロパブによく行きます。そこでは本格的な英国パブ料理が楽しめるのですが、フィッシュ&チップスもコーニッシュパスティーも現地に負けてなくない?と今回の英国旅で実感しました。

僕は今まで日本でも色んなイングリッシュパブに訪れ、英国でもパブは必ず1回は行くのですが、日本にあるイングリッシュパブの中でクラッパムインが一番料理が美味しいと思っています。
(クラッパムインはガストロパブなんですけどね。)

話が脱線しましたが、改めて日本人が作る料理って美味しいなと思っていると気づけば店内は満員で、皆でフットボール(※サッカーのこと)をモニター観戦しながら大盛り上がり。
※英国ではサッカーのことをフットボールと言い、英国人に「昨日のサッカーさぁ~」というと「フットボールな。」と99%訂正されます。笑

隣の席や後ろの席の人たちと一緒にビール片手にチップスを頬張りながら試合観戦で盛り上がった午後8時。外はまだ夕方のように明るい。1試合が終わり次の試合が始まる前に、僕の荷物を預かってくれた女性がせっせとモニターのそばに飾ってあった国旗を試合をする両チームの国旗へと変えていました。

ビールグラスが空になり時計を見ると乗車30分前。
まだ時間は早いですがここは異国の地。
何があるか分からないし、スムーズに英会話出来るわけでもないので念には念をの早めの行動。

幸い寝台列車乗車客用のラウンジが駅構内に用意されているのでそこで電車を待ちます。

ドキドキ、ワクワクの寝台列車。そして、さよならペンザンス。
次、コーンウォール地方に来るときはペンザンスを拠点にまわるのも良いなぁ。

さぁ、いよいよこの旅ももう間もなく終わりを告げます。
最後はロンドン。寝台列車に乗り、ロンドンのパディントン駅へ向かいます。

つづく