【神戸阪急店 店長】ダージリンの等級の最後に書いてある副題のお話

皆さん、こんにちは。神戸阪急店店長の笹岡です。

本日はダージリンのお話です。

ダージリンのシーズンティーのサンプルが送られてくるとここ数年は必ずと言っていいほど、等級(FTGFOPやBOPなど葉の形状)の後にその茶葉の副題のような言葉が記入されるようになりました。

例えば、マーガレッツホープならムーンライト、ゴパルダラ茶園ならレッドサンダー、リシーハット茶園ならフラワリーなど。その紅茶の見た目だったり、香りや味わいの特徴を表すような言葉が記されています。

昔にインドの人に「このレッドサンダーとかスペシャルチャイナとか何なの?」と聞いた時に、「良いやつってことヨ。」と言われ「ホンマかいな。」と思いましたが、テイスティングを重ねるにつれ良い悪いは別として、ゴパルダラ茶園のレッドサンダーはその名の通り茶葉の色が赤褐色だったり、リシーハット茶園のフラワリーは、口に含んだ瞬間から華やかな香りがフワッと広がったりと書いてあるだけのことはあるなと感じるものも多くなってきました。

今回ムジカティーに入荷したセカンドフラッシュダージリン セリンボン茶園には
【HERITAGE RISERVE】という副題がつけられています。

調べてみたところHERITAGEというとよくワインで使われている言葉のようなのですが、主に『伝統』や『品性』『継承』などの意味合いがあり、さしずめ『伝統的なダージリンティー』というところではないでしょうか。

その名の通り王道なマスカテルフレーバーを感じられます。
爽やかでいて甘い葡萄の香りと心地の良い渋みに心が躍ります。

飲み終えたら一度カップの中の香りも楽しんでみてください。甘いアロマに癒されますよ。

ここでセリンボン茶園について少し紹介をさえていただきますね。

セリンボン茶園は1866年に設立された歴史ある茶園です。
また、無農薬、無化学肥料を実現するために自然環境を守りながら手作業の農作業を続けている数少ない茶園です。

オーガニックガーデンとしても有名で、日本のJASスイスのIMOドイツのNaturlandの認定を受けています。

皆さんも是非、フルーティーさと華やかさを帯びた爽やかでいて甘い香りと、品格のある上品な味わいのセリンボンをどうぞご賞味ください。

そして冒頭でインド人が「副題のある紅茶は良い紅茶だ」といっていたと書きましたが、もうひとつインド人が言っていた言葉もお伝えしますね。

「日本人はこういうのがお好きでショ」

等級や副題があるものが必ずしも良いものであるとか、価値があるものとは限らないことを肝に銘じて目に見える言葉などだけに惑わされることなく、しっかりとあなたのベロメーターでその価値を測ってくださいね。

神戸阪急店では、
80gパケット 3,672円(税込み)
80g缶 3,996円(税込み)
200gパケット 7,344円(税込み)
とご用意しております。
※(80g缶入り商品は神戸阪急店限定の商品でございます。)

それでは、また明日お会いしましょう!

神戸阪急店 店長 笹岡