皆さんこんにちは。神戸阪急店店長の笹岡です。
僕は紅茶業界に勤めてかれこれ10年以上になるわけですが、お客様にも従業員にもよく聞かれることが『紅茶ってどう勉強すればいいんですか?』です。
紅茶に詳しくなりたい。お客様に正しい知識をお伝えしたい。将来、独立して紅茶専門店を開きたい。
色んな思いや考えがってご相談をいただくことがあるのですが、僕から言えることは「紅茶を飲んでください。」それに尽きます。
紅茶を飲むといっても茶葉抜きじゃ話になりません。
ちゃんとティーポットに茶葉を入れたまま、二杯、三杯と飲んでください。
たったカップ一杯でその紅茶の全てを知るなんて出来ません。
毎度毎度口をすっっっっっっぱくして言っていますが、一杯目、二杯目、三杯目と味と香りの変化を楽しむことこそが紅茶の醍醐味。そして、自分一人で楽しむのではなく、誰かに教える、伝える、仕事にするのであればなおのこと。
本を読む。インターネットで調べる。誰かに教えを乞う。
情報なんてその辺に沢山転がっている。
でも、一番大切なのは自分自身で経験をするということ。
自分で紅茶をいれて飲む。何度も何度も飲む。
最初は一つの茶葉だけでいい。何度も何度も自分で入れて飲んでください。
そうしていると、ある時ふとその紅茶のことが分かるようになります。
その紅茶の香りだったり、味わい深さであったり、最初に感じた味と香りがどんどん複雑に感じてきます。味と香りって一つじゃないんだ。と思うはずです。
そしてそれは、あなたが自分自身で気づいたことです。
誰かの言葉で得たものではなくて、あなたの経験から得たものです。
それを大切にしてください。
「自分は今年のダージリンはフルーティーに感じたんだけど、他の人は華やかな香りがするって言うんです。どっちが正解ですか?」というようなご相談をいただくこともしばしばございますが、どっちも正解です。
あなたがフルーティーに感じたのであればそれが正解ですし、他の人がフラワリーにかんじたことも正解なのです。味覚、嗅覚は人それぞれ違います。味や香りの感じ方は皆さん違って当然なのです。
ましてや紅茶は嗜好品ですよ?正解や間違いにこだわるものではないです。
自分と違う意見と出会って、それが気になるならどこをどうそう感じたのかまた自分で探せば良い。
それが知見を深めるということじゃないでしょうか。
なので自分と違った意見があったからといって自信を無くす必要はありません。
自信を持って紅茶のことをどんどん知っていってもらえたらなと僕は思います。
味と香りの変化が分かりやすい紅茶の紹介を最後にしておきますね。
それでは、皆さんまた明日お会いしましょう!