皆さん、こんにちは。神戸阪急店店長の笹岡です。
明日は健康診断を受けるので問診票を記入していたのですが、『20歳のころから10Kg以上体重が増えていますか?』の問いに、「ふ、増えてるなぁ…。」「いや、でも筋トレしてるし?」「筋肉の方が脂肪よりも重いっていうし?」と、たぷたぷしたお腹を見ながら『はい』に〇をしました。
さてさて、今日は『自分に合った紅茶の選び方』のお話です。
カフェやティールームで美味しい紅茶に出会ったとき、家族や友達からお土産やプレゼントで紅茶をもらったとき、ふとしたキッカケで「紅茶って美味しいんだな。」「紅茶買いに行ってみようかな。」と思ったことはありませんか?
そして、いざ紅茶専門店に行ってみてもその種類の多さに圧倒されどれを選んだら良いのか分からない。なんてことも多いのではないでしょうか。よく分からなくて買うのを断念したり、分からないまま購入したものの自分の好みと合わなくてガッカリした。なんてことはありませんか?
僕はね、あるんですね。そんな苦い経験が。
なのであの頃の自分にアドバイスをするつもりで書いていくので、もし同じようにどんな紅茶を買えばいいのか悩んでいる方がいらっしゃましたらご参考程度にどうぞ。
それでは、さっそく自分に合った紅茶の選び方を紹介していきましょう!
ストレートティー、ミルクティー向きの選び方
紅茶のパッケージに『FOP』『BOP』『CTC』など表記されていることを目にしたことはありませんか?
これは何を指しているかというと茶葉の形状を表しています。
・FOP(フラワリーオレンジペコ)/新芽が含まれている大きな葉っぱ
・OP(オレンジペコ)/大きな葉っぱ
・BOP(ブロークンオレンジペコ)/オレンジペコをカットした細かい葉っぱ
・BOPF(ブロークンオレンジペコファニングス)/BOPよりもさらに細かい葉っぱ
・CTC(シーティーシー)/Crush(押しつぶす)、Tear(引き裂く)、Curl(丸める)の略。丸い粒状の茶葉
専門的な話をすればこの他にも様々な形状を表す言葉があるのですが、お店などでよく見かけるのはこの5つが多いです。
そして極端な話ですが、本っっっ当に極端な話ですが、葉の形状の大きいものはストレートティー向き、葉の形状が細いものはミルクティー向きと覚えてもらって構いません。
葉っぱが大きければ大きいほど葉が開くのに時間がかかります。特にカップに注ぐ最初の一杯目は、細い葉と比べて水色(すいしょく)の明るいものが多く、味わいも穏やかなものが多いです。味と香りがしっかりと抽出されるのは二杯目以降がほとんどです。
逆に細かい葉っぱは短時間でしっかりと抽出され、水色も濃く渋みもしっかりとしたものが多いのでミルクティーに向いているものが多いです。
また、ロイヤルミルクティー(ムジカティーではシチュードティー)やチャイなど濃いミルクティーが飲みたい!という方はCTCもしくはBOPFを選びましょう。間違いありません。
勿論、大きな葉っぱでもミルクティーに合うものもありますし、細かい葉っぱでもストレートティーに適したものもあります。が、選択肢の一つとして覚えてもらえたらなと思います。
シーンで選ぶ
では、次に大事なのは「自分がいつ紅茶を楽しみたいのか」ということです。
もっと簡単にいうと普段使いをしたいのか、休日の時間があるときにゆっくり楽しみたいのかです。
例えば出勤前の朝。バタバタと慌ただしいけど朝食時に紅茶を飲みたい!と思っている方に、FOPやOPなどの大きな茶葉はオススメしません。だって、ゆっくりお茶を楽しんでる暇なんてありませんよね?
もっと気軽にガブガブと飲んで楽しみたいですよね?
そういった方には、短時間で抽出できるBOPやCTCなどの細かい葉っぱ、もしくはティーバッグをオススメしています。
例えば休日のお昼。時間にゆとりがある午後。美味しいケーキやお茶菓子といっしょにゆっくりティータイムを楽しみたい方には、葉が開くにつれ味と香りの変化が楽しめるFOPやOPをオススメします。
せっかくの休日ですもの。落ち着いてゆっくり楽しみたいですよね。
このように自分がどのシーンで紅茶を楽しみたいのかによって選ぶお茶も変わってきます。
定番商品(ブレンド)とクオリティーシーズン(旬もの)
紅茶専門店に行くと「定番商品」と「クオリティーシーズン」と呼ばれる、いわゆる旬の時期に摘み取った茶園ものが並んでいます。
「ブレンドと旬ものだったら旬もののほうが美味しいんでしょう?」なんてよく言われますが、ブレンドはそこのお店の顔になる商品です。どこのお店も試行錯誤をして、できるだけお客様にお手にとって頂きやすいように価格設定をし、美味しいものを日々作っています。
なのでいつもの紅茶を決めるなら個人的には定番商品、ブレンドティーの中からお選びすることをオススメします。
また、紅茶は農作物ですのでそれぞれの産地に旬な時期というものがあります。旬の時期にとれたものはその産地の特徴がハッキリと分かるものが多いです。ただし、先ほどもお伝えした通り紅茶は農作物です。毎年、同じ味、香りが出来るわけではありません。同じ茶園のものであってもその年その年で特徴がガラッと変わることもあります。
なのでその年の味や香りを楽しみたい方は、クオリティーシーズンのものをお選びすると良いでしょう。
店員さんに聞く
店員さんに聞いてください。なんなら僕に聞いてください。笑
基本的に店員は皆さんのお手伝いをしたいと思っています。また、紅茶の魅力をたくさんの方に知ってもらいたいと考えています。なのでたまに熱量がすごく熱く語ってしまう時もあるかもしれませんが、「好きが溢れすぎてしまっているんだな。」と大目に見てもらえると嬉しいです。
店員さんにはどんどん質問をしてあげてください。
どんな紅茶が好みなのか。どんな時に楽しみたいのか。どんな使い方をしたいのか。を教えてあげてください。必ず誠心誠意、アナタに合う紅茶をご案内いたします。
この記事を読んでくださったみなさんに素敵な茶縁が訪れますように。
それでは、また土曜日にお会いあしましょう!
神戸阪急店店長 笹岡